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御神渡りから占う今年の世相

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     今年の日本列島は寒波に覆われています。日本海側の豪雪も過去最高の積雪を記録したところも多く、屋根の雪下ろし作業などによる事故も多発しております。長野県北部や新潟県、山形県の山間部の酒蔵も豪雪になると雪下ろしは必ずやらなければなりません。屋根の面積の広い酒蔵の雪下ろしの費用は、ひと冬100万円を超えることもあると聞いております。
     私どもの酒蔵がある信州諏訪は、雪は多くありませんが、寒さの厳しいところです。1月下旬から続けて10日以上も最低気温が零下10度前後を記録し、2月3日には零下14度となりました。諏訪湖は全面結氷し、「お神渡り(おみわたり)」が出現しました。氷は凍りますと体積が膨張します。周囲16キロの諏訪湖の表面が結氷しますと、寒さにより膨張して氷面に亀裂が入り、一気に盛り上がります。これがお神渡り現象ですが、鏡のような氷面を対岸まで2〜3キロ続く氷の堤は非常に神秘的な自然現象です。今よりもかなり寒かった昭和の一時期には、堤の高さは1メートル以上にまでなったこともありました。男の神様がおられるという諏訪大社上社のある諏訪市から、女の神様がおられるという諏訪大社下社のある下諏訪町まで一筋に伸びた氷の堤は、昔から神々の通った「恋路」といわれております。

     NHKやテレビ局などで報道された2月4・5日には、全国から数多くの方が見物に訪れ、湖周の道路も混雑しました。これから寒くなりますとお神渡りは大きくなりますし、暖かくなりますと消えてしまいます。皆様方にもぜひ見物していただきたく存じますが、湖岸の氷上には絶対に乗らないようお願いいたします。氷の厚さは20センチほどですが、大変危険です。

     弊社にほど近い八剣神社はお神渡りの神事を司り、1683年以降お神渡りの記録をしております。近年は地球温暖化の影響なのか、お神渡りの出現も減っております。前回は平成21年で四期ぶりですし、平成に入ってからは七回しかありません。神々の恋路の道筋を過去350年の記録と比較検分して、その年の世相などを占うことでも有名です。今年の道筋は昭和56年、昭和59年とよく似ていて、農作物の作柄は「中の上」、世相は「厳しいながら明るい兆しが出る」という占いの結果になりました。「明るい兆し」にぜひ期待したいものです。

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